KISSingジェシカ

KiSSing ジェシカ [DVD]

KiSSing ジェシカ [DVD]

今まで観てきたロマンティックコメディーとはまた違ったテイストだけれども……でも、こういう映画、好き!!!
ストーリーは、30を前にして、彼氏ができなくて、でも男運がないジェシカ。母親からもうざいくらいに、一生独身なんじゃないかと心配されている。新聞社に勤めてて、読書大好き、コンピューター嫌いのインテリで、頭の悪いのは嫌い、ジョークが面白くないのは嫌い、下品なのは嫌いと、理想が高い。神経質で繊細な女性。
一方ヘレンは、奔放で行動的で軽い女のように見えるけど……っていうか、実際軽いけど、でも実際は頭がよくて、少女のように純粋な一面もある。
ヘレンは、男性との関係だけではなく、女性とも試してみようとある日、思い立つ。そこで、新聞に相手の女性を募集する広告を出す。一方、男運のなさに悩んでいたジェシカ。ヘレンの広告を偶然見つけ、ヘレンが広告の中で引用していたジェシカの好きな作家の文章に心惹かれたこともあって、ヘレンに連絡をとる。これが2人の出会い。
でも、最初は臆病で逃げ腰のジェシカ。オクテ過ぎて、しびれを切らしそうなヘレン。でも、2人ともお互いに惹かれあっていく。ジェシカもヘレンと交流を持つうちにだんだん変わっていく。閉じこもっていた殻から抜け出すように。
その2人の関係に、ジェシカの上司でもあり、昔の恋人でもあるジョシュも絡んできて……という話。
なんかね、最初はジェシカもヘレンもジョシュも可愛くないの。全然人間的にかわいらしさのない人たちみたいに見えるの。でも、だんだん映画を観進めていくうちにどんどんみんな魅力的になっていく。かわいらしさが出てきて、愛着が持てるようになって来る。どんどんストーリーに、ジェシカ、ヘレン、ジョシュの人間性に、生き方に引き込まれていきました。最初はうざいと思ってたジェシカの母親も、終盤で「あぁ、かなわないなぁー」と思うようなシーンがあって、ちょっと涙したり。
最後は予想外の形で、最高のハッピーエンドではないラストを迎えるんだけど、登場人物も、観客も笑顔になれる、そんな映画でした。
あー、いい映画だった!!!