1,200円

午後から出かけて、舞台を1本、観てきました。
去年あたりかな?この劇団に関して「期待するな」と言われたことを思い出しました。
今回の舞台を期待していたかというと、そうではありません。期待するなと言われたことも頭にあったし、今まで期待を裏切られることが多くて。でも、ある程度楽しみではありました。今までと違う毛色の舞台を打つということで、どんなふうなんだろうなぁって、純粋に興味があった。
観劇中、私の前のおじさまと、お隣のおじさまは、交互に何度も何度も居眠りしていらっしゃいました。はっと眠りから覚めて、再び舞台に集中しようとなさっているようでしたが、どうしても幾度となく睡魔に負けてしまっているようでした。
その舞台を観るからには、やっぱり少なからず「どんな舞台なんだろう」という興味があって行くのであって、その疑問から少なからず「面白い舞台だといいな」というささやかな期待が生まれるのは自然なことであって、たとえそれが小さくささやかなものであってもその期待がなければ行く必要なんかないわけです。
ということは、「期待するな」ということは「観なくていい」と、「観るな」という意味だったんでしょうか?
そもそも、「どんな舞台を打つか興味があった」時点で、私はやっぱり期待してしまっていたんでしょうか?
観に行かなきゃよかったんでしょうか?
劇場には、劇団関係者はもちろん、客席にも知った顔はちらほらありましたが、とても誰かと楽しくおしゃべりをするような気分になれず、余り人と目を合わせないようにして帰路につきました。
何ともイライラして、ムカムカして、気分を少しでも晴らそうと、帰り道にちょっと寄り道して新しい服を買って帰りました。
今晩は私の誕生会を家族が開いてくれるということだったんで、妹一家も我が家に来ていたんで、気持ちを引きずって帰りたくなかったんです。
芝居を観ながら、どこがダメか、どうすればもっとよくなるか考えることがよくあります。今日も途中まで考えてて、はたと我に返って、途中でその作業を放棄しました。そんなことしたって、無駄じゃん。
……で、簡単な芝居自体の感想。素直に、率直に。まず、事件や登場人物に興味が持てなかった。興味が持てなかったので、台詞や展開がいまいち頭に入って来ない。イコール、面白いと思うきっかけを逃してました。くすぐりの笑いがかろうじて私の中をかすめていっただけ。笑えないわけじゃないけど……楽しんだというにはお世辞にも足りない。
……さしあたって、そんな感じで。