想い

いよいよ来週に迫った「スール」の本番。
やっぱし、この芝居には並々ならぬ思い入れがあって。
本番がものすごく楽しみです。
「スール」には、良い想いも、悪い想いも全部あって。
でも、特別で大切な芝居であることに変わりはない。
私が芝居をやめる一連の出来事に、少なからず関わった「スール」。
「スール」を書いたのは、芝居をやめないための最後のあがきだった。
結果、私のやり方は見事に失敗して、芝居をやめることになるんだけど。
14年間続けた芝居をやめると決めた夜。
意外と気持ちはさっぱりしてたけど。
やっぱし心の底にあった本音は、やめたくなかった。
続けていたかったな、お芝居。
もう5年もブランクがあって。
今じゃ芝居に対する感性や感覚は、すっかりホコリっぽく錆び付いてる。
でも、「スール」が再演されることになって。
この芝居だけでも息を吹き返してくれたことが、涙が出るほどすごく嬉しい。
初演「スール」を知ってる人たちや知らない人たちが、キャストやスタッフでこの芝居に触れてくれることが、嬉しい。
だから、来週の本番もたくさんの人に観に来てもらいたい。
本当に。心底。