ねじれ

……なんか、ちょうどいい言葉が思い浮かばなかった(↑エントリのタイトル)
日曜日に観た2本目。高校時代の先輩の劇団。東京ネジ。盛岡公演。
泣けると聞いていたので、開演前からハンカチを握りしめての観劇。案の定、大泣きでした。
端的に言うと、好きです。すごく好きです。おそらく、今まで観た芝居の中で2位か3位くらいに好き。(ちなみに1位は弘劇の「ケンちゃんの贈りもの」、2位、3位を争うのはG2プロデュースの「ダブリンの鐘つきカビ人間」)
とにかく、とにかく、とにかく……あぁ、言葉が出て来ない。とにかくよかったの。
観ていて感じたのは、優しくなでるように心の内側を拭われているような感覚。誰もが、程度に関わらず、心の内側にすすけた部分って持ってるもので、その心の内側のすすを優しく柔らかな木綿で拭っていくような作品。その拭う手つきは、同情の表情でもなく、大げさな悲劇の表情でもなく、過ぎた明るさでもない。感情のバランスよく、綺麗に拭い取っていく。
本当に、過不足ない魅力を持ち合わせた役者陣。パワーと繊細が混在しているのにも関わらず、パワーが繊細さをつぶすことなく、繊細さがパワーをくじくことなく…崩壊しないバランスの妙。
最近、気が変になるんじゃないかというくらいに芝居をしたくなることがあって、この舞台を観て、またそのジレンマに火がついた。芝居のよさって、人物が隠し持っている感情を"空気"で伝えることができる点にあると思う。……て、できるのはいい役者に限るけどなぁ。
残念だったのは、私の隣のお客と、私の後ろのお客。おばさん2人。観劇マナーが最低で、観てる途中に何回か水を差された。いろいろ上げると切りがないほどマナー違反し放題だったおばさん2人。何度もチラシを足下にばらまいてて、しまいには足下にかがんで、イスの下の方に頭を突っ込みながらチラシを拾い集めるおばさんの頭を蹴り上げたくなるくらい、あのお客には頭に来てました。ちくしょう、せっかくいい舞台だったのに。
そうそう、日曜日までカーステで聞いてたのは

東京ピアノ

東京ピアノ

これだったけど、月曜日から
色々

色々

これを聞いてます。聞くたびに互いに手を振る双子を思い出し、ぎゅっとなって、うるっとなってます。